ゲーム

街に狂った機械人形が徘徊するソウルライク「Lies of P」レビュー

なかなか良作のゲームでした。「Lies of P」は特別優れている点はないですが、悪い点も少ないバランスの取れたゲームです。1週目をクリアした時点のタイムは14時間でした。マルチエンディング方式なのでまだまだ遊べるゲームです。

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2025年夏にDLC「Overture」がリリース予定です。

『Lies of P(ライズ・オブ・P)』概要

ジャンル:アクションRPG(ソウルライク)
開発元:NEOWIZ / Round8 Studio
対応プラットフォーム:PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC
発売日:2023年9月19日

ストーリー

童話「ピノキオの冒険」をモチーフにしたダークファンタジーの世界を舞台に、機械人形の少年「P(ピノキオ)」が、自我と真実を求めて旅をする物語です。舞台となる都市「クラット」は、人間に仕えるパペットたちが暴走し、壊滅状態に陥っています。

プレイヤーはピノキオとして、「嘘」をつくか「真実」を語るかの選択を繰り返しながら、人間になろうとする運命を辿っていきます。選択によってエンディングが分岐するマルチエンディング方式です。


良かったところ

戦闘のバランスが良く、難易度はソウルライクとしては比較的優しめ

戦闘システムは従来のソウルライクとほぼ一緒になっています。状況によってガードと回避を使い分ける必要があり、敵の攻撃をガードするとHPが少しずつ削れますが、削れた分のHPは敵に攻撃すると回復することができます。

しかし連続攻撃をガードし続けると、どんどんHPが削れてしまうので、削りを無効にできるジャストガードや回避を選択することも大事でした。

回避は無敵時間が比較的長いのですが、このゲームの敵は攻撃のホーミング力が高く、回避のタイミングが早すぎると敵の横や後ろに回り込んでも攻撃を受けることがありました。そのため、タイミングよく回避する必要があります。

敵の攻撃に「フェーリーアタック」というものがあり、体が赤くなった後、強力な攻撃を仕掛けてきます。フェーリーアタックはガードでは防げず、回避の無敵時間を無効化してきます。ジャストガードで防ぐか攻撃範囲外に回避する必要があります。

状況によってガードと回避を使い分けて戦う必要があり、歯ごたえのある戦闘を楽しむことができました。

武器は最強武器と名高い「破骨のこぎりブレード」+「クラット警棒の柄」を使用していました。リーチと攻撃力が高く、攻撃速度も速いのでとても使いやすかったです。

ボス戦の難易度が適度

ボス戦の難易度はそこまで高くないです。味方のNPCを召喚して二人で戦うことができます。中盤以降は主人公も強くなり、味方NPCを補助するアイテムも手に入るので、後半の方が難易度が低く感じました。

ソウルライクのゲームを遊んだことがある方はスムーズに攻略できると思います

武器のカスタマイズ性が高い

武器の「柄」と「刃」を自由に組み合わせられるシステムがあり、組み合わせ次第で武器のリーチやモーションを調整できます。

義手(レギオンアーム)による炎や電気攻撃など、戦術の幅も広いです。

綺麗なグラフィックと世界観:スチームパンク×ゴシックホラー

本作の舞台は、機械人形(パペット)によって文明が支えられてきた都市「クラット」です。しかし、パペットが人々を襲う惨劇へと変貌します。プレイヤーは「ピノキオ」として目覚め、謎に包まれたこの街を旅していくことになります。

グラフィックが綺麗で、クラシックなヨーロッパ建築と、スチームパンク風の機械ギミックが見事に融合しています。とくに夜の街の風景や狂った人形たちが徘徊する状況は、程よいホラー感のある雰囲気があります。


気になったところ

後半に第二形態になるボスが増え、展開が読めてしまう

後半からは第二形態に移行するボスが増えていきます。比較的弱いボスと戦っていると、「どうせ第二形態になるんでしょ?」と思いながら戦っていて、いざそうなると「ほらやっぱり!」と思うことがありました。

第二形態になるボスはもっと少なくても良かったです。

壁際のカメラワークが悪い

壁際だと自キャラは見えなくなるし、敵キャラもドアップになってしまいます。カメラが壁の向こう側から表示してくれません。

カメラが壁に張り付いた状態になるので、上記のような状況になり死亡してしまうことが何度かありました。カメラには何かしらの工夫が欲しかったです。

マップがない

マップ自体はそこまで複雑ではないのですが、何度か迷うことがありました。このゲームはサブイベントで以前のステージに戻ることがあるのですが、道を忘れていて場所が分からなくなってしまうことがありました。

マップは用意してくれた方が親切だなと思いました。ただし、マップの広さはちょうど良かったです。広すぎるマップは探索が面倒臭く感じてしまうので・・・


総評:ソウルライク好きには“刺さる”一本

「Lies of P」は、従来のソウルライクのシステムを継承しつつ、独自のアイディアと世界観で差別化に成功した作品です。

ソウルライク×ホラーを求めるプレイヤーにおすすめできます。難易度も比較的優しめなので、ソウルライク未プレイの方にもお勧めできるゲームです。


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