映画を観ていなくてもそこそこ楽しめるゲームでした。私はエンドゲームの知識しかなかったのですが、オリジナルストーリーなので映画を観ていない人でも楽しめるようになっていました。クリアタイムは10時間です。
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目次
良かったところ
仲間との掛け合いが面白い

戦闘中の仲間同士の掛け合いが面白いのは、キャラクター同士の個性が生きた自然な会話がテンポよく繰り広げられているからです。
このゲームでは、戦闘中もキャラクターたちが途切れることなく会話をし続けています。それぞれのキャラが持つユニークな性格が反映されたセリフが多く、冗談や皮肉、口論などが交わされ、戦闘に楽しさとリズム感を与えています。
たとえば、ロケットがグルートの行動にツッコミを入れたり、ドラックスが戦いながら真剣に哲学的な疑問を語り出したりと、仲間同士のやりとりが満載です。
さらに、主人公がチームに指示を出すときの「ハドル」でも、仲間たちの反応が毎回異なり、彼らの関係性がよく分かります。
このように、戦闘中の仲間同士の掛け合いがキャラクターの魅力を引き出し、ゲーム体験をより楽しくしていると思いました。
グラフィックが綺麗

2021年のゲームですが2025年でも通用するグラフィックです。全体的にグラフィックは素晴らしく、フルCGのマーベル映画のキャラクターを操作している感覚になりました。
特に人物の造形が良くできており、キャラクターの表情やしぐさ、髪の毛の表現などがとてもリアルでした。
主人公の過去の記憶のシーンでは80年代の部屋が再現されており、カセットプレイヤーやポスター、おもちゃなどが高いレベルで再現されていました。

宇宙を飛んでいるシーンでは船や惑星のヴィジュアルやもちろんライティングやエフェクトもきれいでした。

このゲームはグラフィックだけでも買う価値があると思います。
ステージはほぼ一本道だが単調にならないように工夫されている

ステージ自体は単純な構造ですが、飽きないように様々な工夫がされています。
ステージを探索中も常に仲間と会話し続けているので飽きません。また仲間同士が討論することもあり、プレイヤーがどちらの意見に同意するか選べ、スルーすることもできます。
ステージは味方と協力してギミックを解いて進めていきます。序盤はプレイヤーが味方に指示をしてギミックを解いていきますが、後半は仲間が率先してギミックを解いてくれるようになり、チームの結束力が高まっているのがわかるようになっていました。
このように単調になりがちなステージの探索も、仲間同士のやり取りやギミックのおかげで飽きないように工夫されています。
気になったところ
戦闘自体はやや単調

戦闘については後半以降は少し面倒くさいと思うことがありました。
基本的にはプレイヤーや味方のスキルを使って相手の弱点を突いて倒すゲームです。また、ステージには天井に釣り上げられたコンテナや爆発物などのオブジェクトがあり、それらを利用すれば敵に大ダメージを与えることができます。
それらの要素は楽しいのですが、敵が固いので戦闘の時間がかかってしまうのが欠点です。後半は敵の数や固い敵が増えていくので戦闘が面倒になってしまいました。もう少し敵を柔らかくするか、減らしてほしかったです。
船でのドッグファイトが面白くない

船の操作性があまりよくなく、油断するとすぐにゲームオーバーになることがありました。
ドッグファイトではステージに沢山の隕石があり、それにぶつかると一発でゲームオーバーになります。そのため、隕石に注意しながら戦わなければなりません。敵の船にぶつかっても即撃墜するため、油断できません。
一撃で撃墜するのではなくダメージを受ける仕様にしてほしかったです。
船の操作性も悪かったです。船の向きと照準が同じキーに割り当てられているので、向きを変更しながら照準の調整ができるようにして欲しかったです。
初期設定ではマウスで船の向きを変えるように設定されているのですが、感度が低すぎて、うまく操作できませんでした。キーボードで操作する設定に変更することをおすすめします。
リトライ時のロードが長い
戦闘中にゲームオーバーになるとリトライすることができるのですが、ロードに10秒ほどかかりテンポが悪く感じました。
■ 総評:キャラクターの魅力重視派には絶対おすすめの一本

『Guardians of the Galaxy』は、派手な戦闘や自由度の高さよりも、キャラクターとグラフィックを楽しむゲームです。
クリア後はニューゲームプラスが解禁されるのですが、ストーリー重視のゲームであり戦闘はそこまで面白いゲームではないので、2周目はやる必要はないと感じました。
一言で言うと:ガーディアンズのファンじゃなくても楽しめるキャラゲー。